これはある入所者様の誕生日に関するお話です。

 

結婚前からずっと大事に使ってきた「裁ちばさみ」についてのお話を聞くことがありました。

 

「長い年月を経て、その裁ちばさみは全体的に錆びてしまい、切れ味も落ちてしまった」とのこと。

 

その話を聞いた職員は、「何かお役に立てないだろうか」と情報収集を始めました。

 

インターネットで検索する中で、職員は「研ぎ屋 博多福竜」さんが「7月に近くのスーパーに出張する」という情報を見つけました。そして、その入所者の方の誕生日が7月だということを思い出し、「誕生日のお祝いの一つ」として外出を計画することにしました。

 

「ハサミの状態から修理は難しいと断られるかもしれないが、そうした機会をいただけるのであれば、研ぎ師に相談してみたい」というご本人の意向もあり、7月11日の外出が決定しました。

 

 

そして外出当日、「裁ちばさみ」を持ってスーパーに向かいました。そして、「博多福竜」さんに相談したところ「修理可能です」というお言葉をいただき、正式に修理をお願いしました。

 

「修理が難しいかもしれない」とも考えていただけに「博多福竜」さんの回答に安堵の表情が浮かびました。

 

 

最終的に「裁ちバサミ」はきれいな状態になりました。その結果に、入所者様もとても満足された様子でした。